たべるまなぶ

本物の”トマト”ジュースが伊勢原にあるなんて。農業の今を知って驚いた話 辻ファームCoiinaトマトジュース

たべる

突然ですが、みなさん!!
私は大発見をしてしまいました。

櫻井
櫻井

とてもおいしいトマトジュース見つけました!!

しかも、伊勢原で。

伊勢原には何もな・・・ いやいや

ある日、友達にCoiinaというトマトジュースがあることを教えてもらいました。友達曰く、「高級だけどとっても美味しい。特徴としては、とても”濃い”んだ」そうです。

僕は「ほんとか~?? トマトジュースなんて全部同じだろぉ」と思いましたが、友達がそこまで言うなら飲んでみようと思いました。JAあふりーなに売っていると教えてもらったので早速売り場にGO!!

しかし、売り場で初めて値段を見て、びっくりしました。

「ご、500円だと…しかも量は180ml!? 友達が高級って言ってたのはこういうことか…」

大学生にはちょっぴり高めですね。でも、友達があそこまで言うのは気になる…

櫻井
櫻井

買うしかない!!

ということで購入。ですが、僕はまだ、正直疑っています。

櫻井
櫻井

トマトジュースなんて全部同じでしょ、と

そこで僕は、ただCoiinaトマトジュースを飲むのではなく、Coiinaトマトジュースに挑戦状を叩きつける意味も込めて、自宅にてトマトジュース飲み比べ大会を開催しました。

市販のトマトジュースはモザイク処理をしています

僕とCoiinaトマトジュースの勝負の結果は、、、、、

櫻井
櫻井

なんじゃこりゃ!!

これじゃ今まで飲んでたトマトジュースが全部偽物ってなっちゃうくらいうますぎる。

いくつかの市販のトマトジュースを全てなぎ倒してCoiinaトマトジュースの優勝です。Coiinaトマトジュースうますぎます…

櫻井
櫻井

なぜこんなに濃くて美味しいのか気になるなぁ。
こんな高級トマトジュースが存在すること自体初めて知ったし。生産者の人にお話を聞いてみたいなぁ。

生産者辻ファームの辻敦史さんへのインタビュー

ということで、伊勢原市内でCoiinaトマトジュースを作られている生産者の辻敦史さんにお話を伺いました。

丁寧に教えてくれました

お話を伺った農場の写真

櫻井
櫻井

なぜCoiinaトマトジュースはあんなに美味しくて濃いんですか!!
今までのトマトジュースが全部偽物に感じるくらい美味しすぎますよ!!

辻さん
辻さん

それはね。Coiinaトマトジュースに使っているトマトは、アイメック栽培という普通の土で作らない栽培方法で、水分をコントロールしているからなんだ。

トマトは90%が水分って言われているんだけど、その水分を減らすことで濃縮しているんだ。塩水の水を蒸発させたら、味が濃くなるのと同じだね。トマトの味も同じ原理で濃くしているんだ。

Coiinaは味が”濃い”、栄養が“濃い”、さらに、生産者の思いも”濃い”という3つの要素でできています。

櫻井
櫻井

なるほど。
元々のトマトの水分を減らして、味を濃くしているからCoiinaトマトジュースの味が濃いんですね!!

そして、辻さんの思いも確かに、濃いです・・・

辻さん
辻さん

ちなみに、フルティカというトマトは普通だったら50g、60gでゴルフボールくらいの大きさなんだけど、うちで作ると一つ20gとかになる。
半分くらいの大きさで作るからそれだけ濃縮して味が濃いものができるんだよ。

櫻井
櫻井

えっ、そんなに小さくなるんですね!

トマト嫌いが飲めないトマトジュース

櫻井
櫻井

ちょっと、聞きにくいことを聞いてもいいですか?

怒らないですか?

辻さん
辻さん

いいよ。怒らないよ。

櫻井
櫻井

ありがとうございます。

僕の弟の話なんですけど、弟は元々トマトが苦手でして・・・

僕がCoiinaトマトジュースに感動して、とにかく共感してほしくて弟にも飲んでもらったんですね。ですが、結果はやっぱり飲めなくて。

なぜか聞いてみたところ

「普通のトマトジュースは、トマトジュースの味がするけど、Coiinaは本物のトマトの味がするから無理」

だそうで。

辻さん
辻さん

トマト100%だからじゃないかな。

あと、普通のトマトジュースはトマトジュース用のトマトを使っていて、それだと比較的味が薄くて、甘味も少ないものが多いから、弟さんが飲めるっていうのもあるのかな。

うちのCoiinaは、トマトジュース用のトマトじゃなくて、普通に食べる用のトマトを100%そのままジュースに加工して、さらに元々の水分が少ないから、出来上がりもジュースというよりはピューレみたいなドロッとした感じになるんだ。

櫻井
櫻井

そもそも、トマトジュース用のトマトと食べる用のトマトという違いがあるのですね!

辻さん
辻さん

だから普通のトマトジュースとはちょっと違うんだよね。

普段食べてるトマトがさらに濃くなったジュースだから、好きな人にはこれしかないって思ってもらえるけど、嫌いな人は嫌いかもしれないね(笑)。

また、いわゆる小さな傷があるようなB級品を使っている訳ではないんだよね。どうしても、生産量はバラつきがあるので、多くできた時にトマトジュースにしているんだ。

櫻井
櫻井

なるほど。

Coiinaトマトジュースは本物の味がする。というか、元々普通に食べる用のトマトのみを使っているから、本物の味がするに決まっているんですね(笑)。!

実は甘い緑のトマトジュース

辻さん
辻さん

Coiinaは3種類(赤・黄・緑)あるけど、もしかしたら、黄色(イエロー)なら弟さんも飲めるかもしれないね。黄色はさわやかな感じでトマトっぽくないからさ。

赤(フルティカ)はいわゆる食べ慣れている標準的なものだね。

緑(グリーン)は色味の要素として、クロロフィルっていう葉っぱと同じような成分が入っているからちょっと青い、草っぽい香りがするんだよ。そして、実はグリーンで使っているトマトが一番糖度が上がりやすい品種を使っているから、一番甘いんだよね。

櫻井
櫻井

え!?
トマトって、そんなに味とか香りが違うんですか!!

しかも、緑が一番甘いって。面白いですね。トマトジュース、奥が深すぎです。

辻さん
辻さん

よく感じてみると違いがあるよ。目を瞑って飲めば、多分みんなは「トマトジュースだね」とは分かると思うんだけどね。

トマトを作るのって大変ですか?

櫻井
櫻井

僕は、恥ずかしながら伊勢原でトマトを作っていることも知らなかったんですが、トマトを作る上で大変なことってありますか?

辻さん
辻さん

実は、たくさんあるんだよ。

一つは気温。最近、伊勢原もすごく暑いじゃない? 実はトマトは暑さに弱いんだよ。一般には、夏野菜として知られているから、暑さに強いようなイメージがあるんだけど、30度を超えたらちょっとおかしくなってきて、35度を超えたらほぼもう無理かなって感じですね。他にも病気もあるので、育てるのは大変なんだよ。

他にも、相場もあるね。
どうしても色々とコストが上がっているけど、スーパーなどの市場での値段の影響を受けるからね。新規参入が増えたりすると値崩れが起きたりするから、大変だね。

櫻井
櫻井

勉強になります。

そして、今自分たちが勉強している経営学の範囲の話もあるのだと思いました。

辻さん
辻さん

それでいうと、僕らはテクノロジーもかなり使っているんだよ。

温室の温度をスマホとタブレットで見えるようにしているし、窓の開閉とか水やりもタブレットでできるからね。

アイメック栽培は難しくて、ちょっと水や肥料が計算とズレただけでも全滅してしまうんだ。だから、Webカメラで温室を見えるようにしているし、温度変化で警報が来るようにもなっている。

櫻井
櫻井

えっ、そんな風になっているんですね。

つい先日、IoTとかを学んだんですが、こんな近くで実践している例を伺えるとは思っても見なかったです。そして、僕は農業を舐めていたと反省しています。

伊勢原以外でも飲めますか?

櫻井
櫻井

自分は伊勢原には住んでいなくて、これを家の近くでも飲みたいんですけど、JAあふりーな以外でどこかに売っていますかね??

辻さん
辻さん

JAあふりーな以外だと直売所とネットショップで売っているよ。

Just a moment...

辻さんのこだわり

櫻井
櫻井

ここまでインタビューさせていただきありがとうございました!!最後に、辻さんのトマト作りへの思いやこだわりを教えていただきたいです!!

辻さん
辻さん

元々僕は農業ではない別の仕事をしていたんだけど、その時にアイメック栽培で作ったトマトに出会い、そのトマトがとてもおいしく感動したんだ。その感動を伝えたいと思ったのがトマト作りを始めた最初の動機なんだよね。



そして、うちの農場のテーマが「新しい美味しいを日常に」なんだけど、トマトがおいしいことを僕が知り、それを他の人にも知ってもらって、それがみなさんの食卓に当たり前にのぼるくらいまでやりたいというのが僕の思いです。

辻さん
辻さん

こだわりとしては品種をたくさん比べていることかな。

本当だったら農家の人はハウスには全部同じ品種を植えるんだけど、うちは列ごとに品種を変えていたりするよ。「気になるからこれも一緒に作ろう」という感じで比較をしているね。あと品種を比べている時は一番は味をみているよ。生育状況とかも見たりはしているんだけどね。食べてくれた人が「おいしい!」と思ってほしいから多少栽培に難があっても美味しい方を選んでいるよ。

櫻井
櫻井

一番は味を重視して品種を比べているのですね。貴重なお話ありがとうござました!!

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今回、辻さんにCoiinaトマトジュースがどうしてあんなに濃いのか、そして、トマト栽培に対する思いやこだわりをたくさん教えていただきました。辻さんはトマト作りにあたり、お客さんに「おいしい!」と思ってもらうために色々な品種を栽培し、一番良いトマトはどれか試行錯誤をされていたり、トマトの味にこだわっていらっしゃることを知りました。

アイメック栽培により、水分量が少ない濃縮されたトマトになっていたり、トマトジュース用のトマトではなく、普通に食べる用のトマトを使ってジュースを作っているからこそ、とても濃厚でおいしいのですね。

このようなこだわりや苦労があるからこそ、値段も500円という高級なトマトジュースになっていることが分かりました。とても納得しました。

Coiina販売します。

今回取材させていただいた辻ファーム様のこだわりが詰まったCoiinaトマトジュースを産業能率大学納涼祭にて販売させていただきます。2025年7月30日(水)16時からです。

この濃い味、こだわりを感じたい方は、ぜひ納涼祭に遊びに来てください!! 

 

辻ファームさんのインスタ
https://www.instagram.com/tsujifarm

Webサイト
https://tsujifarm.com

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