この間、名探偵コナン の映画「緋色の弾丸」を見に行った。あの作品の赤井秀一は本当にかっこよかった。自分も赤井秀一のように、銃を撃ってみたい。
バァン!!バァン!!!
そんなことを考えていた矢先、大学の近くから銃声のようなものが聞こえた。
銃声…?まさか。銃砲刀剣類所持等取締法が存在するこの日本で、銃声が聞こえるはずがない。
そう思ったが、先の音がどうしても気になり少し調べてみた。
あった!!この音の正体はこれだったのか!!!
大学からの時間は…20分程度か。かなり日差しが強いが、歩いて確かめてみよう。
この日の最高気温は約32℃。日陰もなく、尋常ではない暑さだった。
ヘトヘトになりながら歩いていると、徐々に銃声が大きくなっていく。
伊勢原射撃場到着
もう少しと自分に言い聞かせ、最後の気力を振り絞り坂道を登ると
こんな看板が見えてきた。
やっと着いたぞ!!
クレー射撃とは?(トラップ射撃・スキート射撃)
1つ目はライフル射撃場、そしてもう1つはクレー射撃場だ。
看板から見て取れるように、この射撃場には2つの施設があるようだ。
まずは手前にあったライフル射撃場。事務所の人に許可を取り、射撃スペースを覗いてみると、2人ほど人が見えた。
どちらも真剣な眼差しで的を見つめており引き金を引いていた。とても話しかけられる状態じゃなさそうだ…。
スナイパーに憧れを抱いている身として、話を聞けないのは非常に残念だが、ここは諦めよう…。
ライフル射撃場を後にし、クレー射撃場の方へ歩を進めた。
クレー射撃場は、さっきのライフル射撃場に比べて、人や車の数も多かった。
建物も2棟ほどあり、どちらに向かうか困惑していたところ、人の好さそうなお兄さんに話しかけられた。
「お兄さんたち、どうされました?」と聞かれた後に見学に来た旨を伝え、事務所に案内してもらった。どうやら事務所で見学届を提出しなければならないようだ。
そして、ご厚意で施設の人によるクレー射撃場見学ツアーが開催された。
スタッフの方に案内してもらいながら説明を聞いた。
まず、クレーとは射撃の的となる土器のことを指す。
以下の写真は土器である。
これを的として弾を撃つ。
クレー射撃は「トラップ射撃」と「スキート射撃」という2種類の種目に分かれていた。
まずは「トラップ射撃場」から案内してもらった。
トラップ射撃は5つの射撃台が横並びになっており、射撃する人が「は!」と声を出すと1つの射撃台につきクレーが1個飛び出し、その的に対して2発まで弾を撃つことができる。
1発目の射撃でクレーに当てるか2発撃ち切ったら次の台の射撃台に移動し的を撃つ。この動きを5周して5つのクレー×5順で25個のクレーを撃ち抜く。
使った弾が少なければ少ないほど腕がいいということになる。
これが射撃台の様子。
この台を5周する。自分の目の前からクレーが出るので、見学していても的が見やすく感じた。
オレンジの破片は撃ち抜かれたクレーである。
次にスキート射撃場に案内してもらった。
スキート射撃は、射撃スペースが半円状に広がっていて、クレーの出方もトラップ射撃とは異なり左右から出てきて、弾も1か所で1発しか撃てないのである。クレーが出るタイミングも一定ではなく、0秒~3秒の間のどこで出てくるかが分からないため、射撃の腕以上にタイミングの取り方も重要になってくるのだそう。半円状の8か所の射撃スペースを回り25発撃つ。
射撃する人が「は!」と声を出すとこの赤いランプが光り、0~3秒以内にとクレーが出てくる。
取材していると、お客さんから「お兄ちゃん、射撃視点で撮影してみなよ!」とスペースを譲っていただき射撃視点から写真を撮らせてもらった。
見学していたときに感じた以上にクレーの速度が速くて、タイミングを合わすのが難しい・・
これは撃った弾が入っていた箱である。
シミュレーション体験
最後に射撃シミュレーション体験。
今までは見学であったが、この日初めて銃を持った。
さぁ、ベールを脱ぐ時間だ。
待ちに待ったシミュレーション画面とのご対面。
赤井秀一ここに降臨…
「やっと会えたな・・・。愛しい愛しい・・・宿敵(こいびと)さん?」
心の中で彼の決め台詞を呟く。人生で一度は言ってみたかった。
シミュレーションの時間が終わった。
確率は7/25。
銃が重くて、10発くらいしか弾を撃つことに集中できなかった・・・
次の日、筋肉痛を発症。
命中率も筋力も、赤井秀一にはまだ程遠いようだ・・・。
あとがき
ここまで記事をお読みいただき、ありがとうございました。
彼が赤井秀一のようなスナイパーになれる日は訪れるのでしょうか・・・!
さて、今回取材させていただいた「射撃」はオリンピックの種目にもなっています。
なんと、僕たちが取材に行った数分前まで、実際にオリンピックに出場する選手が練習に来ていたそうです!
ぜひお話を伺いたかったのですが、それはまたの機会にと言う事で・・・。
現在、行われている東京パラリンピックでは8月29日から射撃種目がスタートします。クレー射撃はありませんが、私たちと一緒に日本代表選手を応援しましょう!
国内でも有数の規模を誇るこの伊勢原射撃場。
スタッフの方々もアポなしで訪れた私たちに、優しく親切で、非常に分かりやすい説明をしてくださいました!
本当にありがとうございます!
射撃のシミュレーションは施設内に存在し、免許を持っていなくても体験できるので、気になった人はぜひ訪れてみてください!
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※撮影許可はいただいています。