「なぜ伊勢原で沖縄？」大納涼まつり委員長に聞く地域と密接に関わるお祭りで目指すもの

大納涼まつりは、例年伊勢原大神宮にて夏に開催しているお祭りです。

伊勢原市商工会青年部が主催しておりまして、地域の方々を中心に出演者を募ったステージイベントをはじめ、食べ物などの物販を企画し、２日間にわたって開催しています。

今年の第47回まで毎年絶やさずに続けているんですよ。

実は、初めからそうだった訳ではないんです。以前は地域の小学校で行わせていただいたり、千津ふれあい公園で開催したりと大神宮以外の場所での開催もありました。場所が定着したのはここ十数年の話で、それからずっとやらせてもらっています。

他にもコロナ禍では、規模を縮小しての開催となりまして、時期や場所を少し変えたこともありましたが、毎年欠かさず行っています。

沖縄の方言で「久しぶりに・お入りください」という意味です。コロナの影響で2019年の回からできなかった久しぶりの通常開催を大いに楽しんでいってほしいとの意味を込めて決めました。

コロナが流行していた今までのことが背景にありました。行動が制限され、自由にどこかへ旅行に行って息抜きさえできない時期が長く続きましたよね。そんな時、「場所」をテーマにそこの文化や雰囲気を丸ごと伊勢原に持ってきて、まるで旅行に来たかのような空間を身近な場所に作れないかと考えていたんです。

その時に浮かんだ場所が沖縄でした。実は私自身沖縄が大好きなんです。

元々コロナ前に青年部で沖縄の豊見城（とみぐすく）の商工会の方との交流をする機会がありまして、そういった兼ね合いからも沖縄いいよねって周りと話をしていたんです。

そうなんです。地域の皆様にそんな雰囲気を味わって、少しでも楽しんでくれればと思っています。

伊勢原市には商工会という、商工業者の経営支援や地域の活性化を図るための様々な活動を行う特別認可法人があります。その商工会の下部組織として青年部があるんです。

40歳以下の商工会会員を対象に組織されていて、地域の方々や子どもたちを中心に伊勢原の魅力や特産品に触れるイベントを企画を通して、伊勢原を知ってもらう活動をしています。

例えば大山ごまの絵付け体験をはじめ、他にも最近では日向石の伝承、復活プロジェクトも行っています。

青年部をはじめとする商工会は非営利で運営されている組織ですから、大納涼まつりでも利益を求めずにいかに地域の皆様をはじめとした来場者様だれもにその時間を楽しんでもらえるかを重点に当てています。

こうして、地域に寄り添いながら、商工会として地域を活性化できるようなお祭りを目指して頑張っています。

今年は先ほどの通り、みーどぅーさぬ・いみそーれをテーマに沖縄をイメージしたお祭りになっています。

飾り付けはもちろん、飲食もオリオンビールを用意して、例年の焼きそばをソーキそばにしたり、沖縄を感じられる商品やグッツの販売、ステージイベントなどを色々と準備を進めています。

地域の方々をはじめとしたステージイベントはどれも魅力的なものばかりです。その中でも今年のイチオシは沖縄とは離れるのですが、２日目に行われるダイアナ・ガーネットさんのライブですね。

有名なものだと、何度かナルト疾風伝のテーマに選ばれたりしていてとても活躍されている方なんですが、実は伊勢原にゆかりのある方なんです。

ダイアナさんは以前伊勢原に住まれていたことがあるんです。元々アメリカ出身で日本に留学に来られたことがあって、その際に伊勢原に住まれていたんです。実はその当時やっていた伊勢原の大神宮のど自慢大会で優勝されていたりしていて、もしかしたらその当時のダイアナさんを知ってるという人がいるかもしれませんね。

今回の第47回では、コロナウィルスが第５類に分類されたこともあり、通常開催として大いに盛り上げて行っていきます。皆様に楽しんでもらえるような様々な出店やイベントをご用意してお待ちしていますのでぜひお気軽に足を運んでいただければ嬉しいです。

どうぞ今年の大納涼まつりもよろしくお願いします。