伊勢原のご当地プリン「まきばの贅沢」が食べられなくなる?
こんにちは。橋本ゼミ11期生の原田友翔です。
MyPlayfulTownを運営する私達橋本ゼミは、7月31日に行われる学内イベント(今年は本学学生と教職員のみでの開催)で勝栄舎牧場菓子工房Shareさんのとろけるプリン「まきばの贅沢」を販売します。
実は、この「まきばの贅沢」もう少しで食べられなくなってしまうって知っていましたか?有名なプリンがなぜ?という話と、私たちが納涼祭で販売するに至った理由を説明します。
まず、「まきばの贅沢」について生産者である中村夫婦にインタビューをさせていただきました。中村ご夫婦がプリンに対する想いやこだわりを紹介したいと思います!
とろけるプリン「牧場の贅沢」とShareについて
このプリンを作り始めたきっかけは、小さな牧場で牛乳を直接販売するのは規制上難しいことから、お菓子に加工して販売するようになったそうです。一つ一つが手作りで、その手間ひまが美味しさにつながっています。丹精込めた牛乳をどのようにしてお客様に美味しく味わっていただいてもらえるかを考えた結果、今のとろけるプリンに行き着いたそうです。
まきばの贅沢を作っている勝栄舎牧場は、古くから酪農が盛んな伊勢原にあります。ご夫婦の曽祖父の時代から始まった牧場で、生まれたときから牧場があり、家業を継ぐ形で酪農を始められました。牛がストレスを感じないようにするための快適な環境にはこだわりを持っておられ、その努力もありコクのある濃厚な牛乳が作られています。
そんなこだわりを持って育てられた高品質な牛乳が使われたプリンは、同じく高品質で、とろとろ食感の濃厚な味に仕上がっています。(私もいただいたのですが口溶けがとても良く一瞬で牛乳の濃厚な味が口全体に広がりました、まさにとろけるプリン!)
また、プリンの容器にもこだわりがありました。瓶を使用していますが、瓶ならではの重さと、瓶ならではの冷たさにこだわっておられます。また、贈り物にされた際に、どっしりとした重厚感が中身に対するワクワクにもつながると考えておられます。冷やしたプリンの冷たさを肌で感じられるのも美味しさを引き立てていました。ぜひ一度体験してほしいです!
なお、Shareという名前の由来は、搾りたての牛乳を皆さんと美味しさを分かち合いたいという思いから名付けられたそうです。
たしかに、このプリンの美味しさはシェアしたくなります!
2024年春には閉店の予定
小さな農家が酪農を行っていくのはとても体力がいることだそうです。現状、牛のお世話は旦那様が一人で担当し、お菓子作りは奥様が行うほぼ二人体制です。そのため、仕事量にも限界があり、かつては伊勢原のイベントに出品したり、デパートにもプリンを出していましたが、今では直営店含めた二店舗での取り扱いとなっています。
また、酪農を続けるには多額の設備投資が必要となります。機器の更新時期がきたこともあり、残念ながら来年春には酪農も閉じられ、それとともにお店も閉店するということでした。
ゼミとしての取り組み
そこで私たち橋本ゼミでは、小規模ではありますが同じ伊勢原市内にある大学内で「まきばの贅沢」を販売させていただくことになりました。伊勢原に通学する大学生に「伊勢原にはこんなにも美味しいものがあること」を伝えたいと考えています。
まきばの贅沢は定価460円です。私たちは、定価で仕入れさせていただいた上で、500円で販売することにしました。コンビニに行けば百数十円でプリンを買う事ができます。ですから、500円というのは高いと思われるかもしれません。しかも、大学生です。お金に余裕はないです。正直、高いと思うことでしょう。
ただし、その味を体験してみれば、また中村ご夫婦の酪農への想い、一つ一つ手作りした手間暇を考えれば、むしろ「安い」とさえ思えると確信しています。
私たちはただ販売するだけでなく、40円分の付加価値を様々な情報を付与することを通じて提供していきたいと考えています。来年の春には失われてしまう味を知ってもらうことと、伊勢原に拠点を置く方々(今回は学内)に地元伊勢原にある魅力の発見をしてもらうことを目標とします。
よく伊勢原に拠点を置く学生から「伊勢原にはなにもない」という声を時々耳にします。実際にはそんなことはなく、歴史ある文化や美味しいお店はたくさんあります。まきばの贅沢もその一つです。同じ伊勢原に関わるものとしてその魅力を想いをしっかりと伝えた上で売り切りたいと思います。
まとめ
今回インタビューさせていただくことで、Shareさんのプリンや牛乳に対する想いとこだわりを知ることができました。今日まで様々な試行錯誤と苦労を積み重ねていることを感じました。その経験があるからこその高品質な牛乳ととろけるプリンが生み出されたのだと思います。
この記事を読んでまきばの贅沢を初めとした勝栄舎牧場菓子工房Shareさんに興味を持っていただける方がございましたら、ぜひとも一度足を運んでみてはいかがでしょうか?
以下にお店のURLを載せておきます。
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執筆:橋本ゼミ11期生 原田友翔