まなぶ記事

~文化祭をテーマに高校生と考える探究のエッセンス~伊勢原高校でワークショップを開催!!

アイキャッチ まなぶ
三宅
三宅

伊勢原高校から高校生に「探究学習のエッセンス」を伝えるワークショップの開催という依頼が来たよ。

内山
内山

探究学習かー
僕が高校生の頃はどんな風にやればいいかとか全然わかってませんでした。

三宅
三宅

たしかに…
でも、自分たちが記事を書くときにも探究は大事だよね。

内山
内山

今でこそ、ゼミの中で機会があって、フィードバックを受ける中で分かるようになってきましたが、立場も状況も違う高校生たちに同じやり方では伝えにくいですよね。

三宅
三宅

そうだね。
だから、先生にワークショップの詳しい話を聞いてきたよ!

内山
内山

どうでした?

三宅
三宅

うん!

話すと長くなるから結論だけ。

伊勢原高校の「明鏡祭」をテーマに、高校生が記事内容を提案して自分たちが高校生に代わって先生にプレゼンするワークショップになる!

そこから「探究学習」のエッセンスに気づいてもらう形になるよ!

伊勢原高校でワークショップを行いました!

今回、私たちは伊勢原高校の一年生と一緒に
My Playful Townを題材にして、地域の大人たちに向けた模擬企画会議ワークショップ」を行いました。

神奈川県立伊勢原高等学校

模擬企画会議の中で題材となったのは、伊勢原高校の文化祭である「明鏡祭」です。高校生の文化祭を大人に伝える記事を作成するには?を一緒に考えました。

明鏡祭とは、伊勢原高校の文化祭です。
2023年度では、9月2日に行われました。


23年度のスローガンは
何も残らないという意味の「一切合切」を由来とした、
一祭合祭」。

一切の後悔が残らない文化祭」という意味が込められています

ワークショップ当日の様子

当日は伊勢原高校の1年生の皆さんに体育館に集まってもらいました。私達大学生は1クラスあたり2人が担当になり、記者として高校生にインタビューします。クラスごとの情報を集め、どういった記事にするかの案を模擬企画会議でプレゼンするという流れでした。

特に、記事の想定読者(ターゲット)として社会人2年目伊勢原市役所勤務の24歳男性が設定されました。これは、文化祭の際には想像していないターゲットにどう伝えるかを考えてもらいたいこと、大学生にとっても少し上の存在のため、ワークショップを通じて高校生といっしょに考え、話し合ってほしいというのが、ワークショップをデザインした先生の意図でした。

そんなターゲットに向け、
・出し物の概要
・出し物のメッセージ
・どんな写真を利用するのか

の3点をクラス内でいくつかのグループに分かれ考えてもらい、それらと同時進行で大学生がインタビューしながらまとめていきましたが、確かに高校生にとって難しいターゲットだったようで、みんな真剣に話し合っていました。

話し合う高校生たちと、インタビューをしている大学生たち
内山
内山

インタビューを通してわかった各クラスの出し物は以下の通りです!

1組…カジノ

2組…縁日

3組…サバイバルゲーム

4組…プラネタリウム

5組…キッキングスナイパー

6組…もぐらたたきや福笑い(トイ・ストーリーモチーフ)

7組…パリコレ風ダンスのステージ部門


インタビューでは、高校生たちもどんなメッセージにしていけばいいのかわからない状態からのスタートで、中には、ターゲットへの趣旨と異なる写真を用いる方向を考えてしまうなど、いくつか問題もありました。

そこで、私たち大学生側が
「ターゲットのことを考えて、記事に使うならどんな写真にする?」
「他のクラスがやってなかったこととかある?」
「社会人が想像しにくいなら、私たちに向けて説明してみて」

など工夫をすることで、段々と発信できる情報を集めることができました。

大学生のヒアリングにより、少しずつ自分たちでも方向性を定めている高校生たち

高校1年生ということもあり、皆とても元気いっぱい!!
そのおかげもあって、インタビューはとても楽しくできたかなと思います。



インタビューの後は、模擬企画会議です。模擬企画会議では、インタビューを元に大学生が記事案を考え、先生にプレゼンします。そして先生からの質問やフィードバックに応えるという内容です。

一通り説明した後、先生からは以下のような質問がありました。
「プラネタリウムを作ったときにどんな工夫をしたの?」

「縁日ってのは、どういう所に特徴があるのかな? 頑張った点とかは?」
「ダンスの準備は順調だったのかな? 揉めたりしなかった?」


など、 明鏡祭を記事にすることを考えた際に大事な点に関する質問がありました。

三宅
三宅

表面的な情報を高校生から聞くことはできましたが、もっと大事そうなことや、踏み込んだことが足りないと感じました。もっと踏み込んだ質問をする必要がありました。

フィードバックを受ける大学生たち

実は、この発表でのフィードバックは私達からすれば普通のことでしたが、高校生たちにとっては厳しいフィードバックに感じられたようです。
「完璧な説明だったと思ったのに」
「先生が怖かった」
などの意見があった一方で
「もっと上手く説明できていたら大学生も上手くまとめられたかもしれない」
「アイデアが少なくて申し訳なかった」
「もっと細かい情報も伝えていればよかった」
「必要な情報を上手く伝えられるようにしたい」

などの反省点を受け止めた意見もあり、様々なことを感じてもらえた様子でした。

高校生たちも、楽しいムードから、フィードバックを聞いて少しざわつき始めていました。

ワークショップで考えてもらいたかったことは?

今回のワークショップの狙いは、探究学習に必要なエッセンスを学んでもらうことです。先生によれば、特にインタビューについて考えてもらうことが狙いだということです。

ワークショップでは、大学生が記者として取材をする側になり、高校生はインタビューを受ける側でした。ここで重要なのは、「高校生自身が発信した内容に対して大学生たちがフィードバックを受けている」という点です。

素朴な反応として、大学生が厳しいフィードバックを受けているのに対して、「大学生かわいそうだな…」「先生怖いな…」と感じるのも不思議ではありません。

一方で、大学生のプレゼンしている内容は「自分たちの発信した内容」でもあるため、大学生に対しての申し訳なさ大学生を助けることができたかもというインタビューへの反省点を感じてくれた人もいました。

そのため、事後アンケートに、「本気でやらないとダメなんだと思った」「先生のフィードバックを聞いて、もっとこの話をすればよかったと思った」「インタビューをするときには、事前に色々考えておかなければいけないんだと思った」
といった感想を書いてくれる人もいました。

冒頭の会話にもありましたが、
今回のワークショップでは高校生たちの「探究学習」に役立つエッセンスを提供する事に目的がありました。

「探究」とは、「問い」を立て、それに対する答えを見つけるプロセスのことです。
文部科学省によると、以下のプロセスがあることで、「探究学習」になるとされています。

—学習過程を探究の過程とするためには,以下のようになることが重要である。

①【課題の設定】体験活動などを通して,課題を設定し課題意識をもつ
②【情報の収集】必要な情報を取り出したり収集したりする
③【整理・分析】収集した情報を,整理したり分析したりして思考する
④【まとめ・表現】気付きや発見,自分の考えなどをまとめ,判断し,表現する

 なお,ここでいう情報とは,判断や意思決定,行動を左右する全ての事柄を指し,広く捉えている。言語や数字など記号化されたもの,映像や写真など視覚化されたものによって情報を得ることもできるし,具体物との関わりや体験活動など,事象と直接関わることによって情報を得ることもできる。
 もちろん,こうした探究の過程は,いつも①~④が順序よく繰り返されるわけではなく,順番が前後することもあるし,一つの活動の中に複数のプロセスが一体化して同時に行われる場合もある。およその流れのイメージであるが,このイメージを教師がもつことによって,探究を具現するために必要な教師の指導性を発揮することにつながる。また,この探究の過程は何度も繰り返され,高まっていく。—

「今、求められる力を高める総合的な探究の時間の展開~未来社会を切り拓く確かな資質・能力の育成に向けた探究の充実とカリキュラム・マネジメントの実現~(高等学校編)(令和5年3月)」p23~p24より引用

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/sougou/20230531-mxt_kyouiku_soutantebiki03_2.pdf

MyPlayfulTownでは記事を書くために、自ら問いを立て、様々な情報を収集します。その中では、色々な人たちにインタビューを行います。しかし、ただ事実を確認するだけではなく、その人の「思い」や「背景」のようなものを伺うために試行錯誤を繰り返しています。そして、伺ったことをわかりやすく読者に伝えるために企画会議を通じて、メンバー同士でお互い指摘し合っています(ホンモノのMyPlayfulTownの企画会議は、先生に見せる前にメンバー同士でフィードバックを送り合っています)。

今回のワークショップを通じて、インタビューを受けること、そして自分が答えた内容に関して大学生がフィードバックを受けることで、探究学習に必要なインタビューについて一緒に考えるというのが狙いだったということです。

三宅
三宅

自分たちがやっていることが探究学習につながるとは思っていなかったけど、ワークショップの設計意図を聞いたら、なるほどなと思ったよ。

何より伊勢原高校の元気いっぱいの高校生と関われる機会はとても楽しかったね。

内山
内山

確かに楽しかったですよね。楽しいってことが、今回のワークショップの肝ですよね!

文化祭ならどんな記事が良いのか?

今回のワークショップでは、伊勢原高校の文化祭である「明鏡祭」がテーマでしたが、模擬企画会議を通じて、クラス同士で一致団結をして出し物を考えたり、時間や予算が少ない中で工夫したことなどが大事な点だなと改めて感じました。

どんな模擬店を出したか?

どんなステージ部門を出したのか?

どんな感想をもらったのか?

自分の高校の文化祭って、どんな雰囲気なのか?

という事実も大事ですが、自分たちの出し物を作り上げるまでの「プロセス」に特徴が表れるなと思います。

三宅
三宅

話を聞いているとすごく魅力を感じました。
時間の制約がありましたが、このプロセスをもっとうまく質問することができたら、明鏡祭の魅力をもっと引き出すことができたなと思います。

振り返ってみれば、私達もその昔高校生だったときに文化祭に向けて、色々なアイディアを考えたり、出しものに向けて様々な工夫を凝らしました。中には、クラスメイト同士で衝突をしてしまったり、誰にもわかってもらえないことに葛藤した経験もありました。

だけども、諦めずに本番に向けて取り組み続け、それぞれが頑張った「本番までの道のり」。大学生になって忘れてしまっていた部分があったようです。

三宅
三宅

「プロセス」にこそ色々なドラマや葛藤があったよね。聞いていて、「うんうん、すごくわかる」って話が多かった。

ふと、これって「青春」だよなあって思った。
自分が関わってきた7組も、みんなすごい仲良さそうでこっちまで楽しかったから、間違いなく一致団結した時のパワーは凄まじいと思う!

正直、羨ましいなって思った。

内山
内山

そうですよね。
高校生に戻って、自分も一緒に「明鏡祭」作ってみたいなって思いましたもん。

まとめ

今回、伊勢原高校でのMy Playful Town模擬企画会議ワークショップは、「探究学習」で必要なインタビューについて大学生といっしょに活動することで考えてもらう狙いでした。

高校生といっしょに「明鏡祭」をテーマに考えたことで、私達大学生側も色々なことに気づくことができました。

内山
内山

伊勢原高等学校1年生の皆さん、ありがとうございました!

三宅
三宅

エネルギーあふれる高校生たちと関われて、とても楽しかったです!
来年度も、そのパワーをどんどん発揮してください!!

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